REPORT取り組みレポート

広島県江田島市

茶臼山周辺海域における
藻場モニタリング

一般社団法人フウドと連携し、江田島市の茶臼山周辺海域において藻場計測に関する実証実験を開始しました。本調査では、魚探を固定具を用いて小型船に搭載し、少人数体制のもと月1回の頻度で観測を行っています。

実施日
2025年9月~現在
場所
広島県江田島市
パートナー
一般社団法人フウド

取り組みの背景

江田島周辺の海域では、アマモ場が魚介類の産卵・育成の場として重要な役割を果たすとともに、水質浄化やブルーカーボンの吸収源としても注目されています。一方で、近年の海洋環境の変化により、その分布や生育状況を継続的に把握する必要性が高まっています。

こうした背景から、一般社団法人フウドとFURUNOは、魚群探知機をはじめとする海洋センシング技術を活用し、アマモ場の観測と海の見える化に取り組んでいます。

取り組み内容

本取り組みでは、通常は漁船に搭載される魚群探知機を小型船の船側へ簡易的に設置し、月に1回程度の頻度で江田島周辺海域の観測を実施しています。観測時のみ機器を装着する運用方式を採用しており、短時間で設置・取り外しが可能です。また、データ収録には汎用PCを利用できるため、特別な設備を必要とせず、現場の負担を抑えながら継続的なデータ取得を実現しています。

観測から見えてきたこと

江田島市南部に位置する茶臼山周辺海域を継続的に航行し、魚群探知機を用いた観測を実施しました。その結果、まず周辺海域におけるアマモ場の分布状況を可視化することができました。アマモ場の観測では、成長初期のアマモについて、魚群探知機による検出が可能かどうか不明な点もありました。しかし、実際のアマモの長さと取得データを比較・検証した結果、約20cm程度のアマモであっても観測可能であることが確認されました。
また、機器の運用面では、初回に当社技術者が設置方法を説明した後は、現地の関係者のみで運用できることも確認できました。こうした導入・運用の容易さを活かし、今後も高頻度かつ継続的な観測を実施することで、海域データの蓄積を進めるとともに、アマモ場の保全・造成に向けた基礎データとして活用していきたいと考えています。

アマモの有無はエコーからハッキリと確認可能(No1とNo2,3,4比較)

現場の声

後藤さん

漁業者 一般社団法人様フウド 後藤 峻

ドローン空撮や潜水調査を行ってきましたが、FURUNOと協働することで魚群探知機によるアマモの生育状況をセンシングできることがわかり、私たちの調査の精度が大きく進歩しました。今後、これらのデータをブルーカーボン申請などに活用していきたいと思います。

飯塚さん

古野電気担当者 船用機器事業部 開発設計統括部 開発部 飯塚 みなみ

江田島では、フウド様にご協力いただきながら、当社の魚群探知機を活用した藻場観測に継続的に取り組んでいます。実証実験を通じて、魚群探知機でアマモの長さを数cm単位で把握できることが分かるなど、着実に成果も得られています。また、フウド様はアマモの育苗をはじめ海を守る活動に精力的に取り組まれており、その姿勢に私たちも大きな刺激を受けています。
今後も当社の機器を用いてできることをともに探りながら、美しく豊かな瀬戸内海の環境を未来につなぐ活動に貢献していきたいです!

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