


REPORT取り組みレポート
北海道登別市
登別沿岸における昆布を含む
海藻類の分布測定
いぶり中央漁業協同組合および株式会社WMIの協力のもと、登別沿岸において昆布を含む海藻類の分布測定を進めています。

- 実施日
- 2025年7月~現在
漁船装備による実証中 - 場所
- 北海道登別市
- パートナー
- いぶり中央漁業協同組合、株式会社WMI

取り組みの背景
登別市周辺海域は、豊かな自然環境と水産資源に恵まれ、水産業が地域の基幹産業として発展してきました。しかし近年は、海水温の上昇などの環境変化により藻場の減少が進み、昆布やスケトウダラなどの水産資源への影響が懸念されています。これらの変化は漁業だけでなく、加工・流通を含む地域産業全体に関わる課題となっています。
こうした海洋環境の変化を継続的に把握し、持続可能な水産業の実現につなげるため、海の環境や藻場の状況を見える化するモニタリング活動を登別周辺海域で開始しました。
取り組み内容
登別周辺海域では、漁業者が魚群探知機を活用しながら、日常の操業と並行して海藻分布や海域環境の調査を実施しています。取得したデータはFURUNOが解析し、海藻の分布状況や海域環境を可視化した「海のマップ」の作成を進めています。
また、海域調査に加え、大学生を対象とした「海の見える化」ワークショップへ参加し、海洋環境の課題や当社技術の活用事例を紹介するなど、次世代人材の育成や環境意識の向上にも取り組んでいます。
観測から見えてきたこと
登別周辺海域では、漁業者の漁船にデータ収録装置を設置し、日頃の操業に加えて観測海域を定期的に航行いただくことで、広範囲かつ高頻度なモニタリングを実施しています。その結果、海藻の高さが約2mに達する藻場が一定の海域に広がっていることが確認されるとともに、繁茂海域の外縁も捉えられ、この海域における藻場分布の全体像が見えてきています。今後も同じ海域を継続して観測することで、藻場の経時的な変化の把握を目指します。


現場の声


株式会社WMI 代表 伊藤 慶子
浜の皆様が既存の魚探を活用して自ら漁場のモニタリングを行える技術の導入は、とても意味のあることだと思います。今後ますます取り組みが深まることを楽しみにしています。
宮下漁業 宮下洋一
普段の操業の中でデータが得られるのがいいと思いました。
蓄積されたデータが藻場保全に役立つ事を期待しています。
古野電気担当者 舶用機器事業部 DX推進部 水産DX推進課 岩佐 晃
宮下様をはじめとする皆様のご協力のお陰で、広範囲のデータを継続的に収集できています。海を守るための活動に熱心な皆様のご期待に沿えるよう、データの分析を進めていきます。